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      トイレのしつけ     

 「生まれて11ヶ月にもなるのに、トイレのしつけに失敗してリビングのあちこちに排尿しちゃうの
どうしたらよいのでしょうか?」 良くある相談です。「臭いも消した、壁紙も張り替えた、注意もして
いる。でも、ちょっと目を離すとすでに排尿してる。どうしたら・・・・・。」 そこへ、しつけ教室の先生
通り掛かる、そこで先生に「どうしたら」の質問、先生にっこりと笑いをうかべて「困りましたね、でも
たった一つ良い方法がありますょ。」 「えっ!どうすれば良いのですか?」・・・・・・・「それは、・・・
・・・お引越しをすることです。」 皆様大笑い。けれど飼い主さんは笑ってはみたものの、犬の為に
引越しなど出来るはずもない。でも他人事ではない。それを先生百も承知で言ったのです。それは
しつけ相談の講師の方への援護の言葉で、これにより相談者は聞く耳を持つようになりました。 .
愚問には愚答がよいのです。ことは簡単なこと、早い話がそのリビングに問題のワンちゃんを入
れぬ、立ち入り禁止にすれば良いのです。しかし、それを云っても聞き入れる飼い主さんではな
              いと、先生はこうした人達との関わり経験から感じ取っての答えでした。
別な居場所を作り、しばし勝手な行動はさせず、良い環境の中、ゆっくりと焦らずにしつけをする
それには犬のことをもっともっと知ることが必要です。犬のしつけ教室は、犬のしつけだけでなく
                                 飼い主さんも学ぶところでもあるのです。

愛犬の生後6ヶ月以内でのしつけは大切です。その中でもトイレのしつけは重大な課題です。
しかしよくよく考えてみるならばしつけはこれといった大事なことしてもいないのに解決している
ものです。しつけに成功している人は、そんなに苦労したと思っていません。でも失敗した人は、
あれやこれやと 後から言われ、そんなこと出来るか、そんな時間は無い、そんなことなら飼う
                                    のではなかったと言うことでしょう。
犬のしつけは手を掛けることです。面倒をみる、経験をさせる、そうしたことから身に付いた行為、
行動が生活環境に適したものとして活かされるものです。仔犬の世話(手を掛ける)が出来ない
人はしつけは出来ないのです。その世話の仕方を、多くの人を集めて教える「仔犬のしつけ講習
会」がありますがそれらの人はどのような資格で教えるのでしょうか。資格とは知識と技量のことで
肩書きの事ではありません。 知識(情報)と技量(技術)により、豊かな知識、優れた経験から得
た技量を持つ人が、プロ、アマを問わず犬のしつけ訓練を指導出来るのです。ちょっとした情報、
通信教育、犬の講習講演等での得た肩書きだけでの資格では多くの人を集めてのしつけ指導は
出来ぬのです。してはならないのです。仔犬のしつけに困っている人へのアドバイスや手助けは、
犬の飼育の経験のある方は結構なことと思います。それはその現状、状況と環境を見てでのこと
で経験を活かしての意見、手助けだからです。しつけ方を問う人は面倒な話を避け楽にしつける
方法を求めます。これらの人に教えても、見せても 一過性のものとなってしまいます。一日や
二日での講習では無理、豊かな知識と優れた技量をもつ人はこうした講習会では大した成果は得
られぬこと知っています。それは受講者の犬の状況、環境 を知っての上で納得できる指導をす
るのは当然なことですが、そうした状況ではないのがこうした講習会なのです。犬の飼い主は万人
格差、犬も多種多様それぞれの生活、環境があります。しかし、犬のしつけを問う人は普遍的な解
りやすい答えとマニュアルを求めます。その実情を知っていれば、こうした愚問愚答の話とならな
いのです。良き指導者の講習会は、その成果の期待より少しでも多くの愛犬家がしつけに感心
を持って頂くことを願っての指導です。面倒でも手を掛けての犬との良き親和を築いてほしいと 
                                                 思っています。
仔犬のしつけ教室(講習会)は、これから生じるトラブル、問題点に対しての予告、注意、指導
(実技を伴った)でなくてはなりません。良い子、良い犬になりますとの飼育指導では現実的な
対応、対処は出来ぬのです。問題なのは対象の仔犬より飼い主の犬への対応への指導です。
問題犬(吠える咬む暴れる)の飼い主は、その対応の拙さを指摘出来、そして犬を訓練しつけす
る方法、手段も色々あり実技、実例をもっての指導も出来ますが、これから生じる、生じつつあ
る仔犬のトラブルへの指導は問題意識を持たぬ飼い主(殆ど全て)には、その仔犬より大変な .
             指導となります。安易な仔犬のしつけ指導は無責任と言っていいでしょう。

 仔犬を飼育しつけをするには、その飼い主の家庭環境に合うしつけでなくてはなりません。それ
ぞれ環境は異なります。それぞれの問題を抱えています。そうした中で普遍的なしつけマニュアル
による講習を受けても現実的にこれから起きる仔犬とのトラブルは対応出来ません。でも、そうし
た事態を予測することは考えていない、マニュアル通り育てれば大丈夫だと信じている。後にその
トラブルの原因は飼い主の間違った犬への対応、悪い経験、学習となると、その責任は誰?その
罪はマニュアル?講習会での愚問愚答のうちはよいものの愚問愚答に気づく時は・・・・・・・・   
・・・・・・犬は良い事、悪い事、全てを学習しています。・・・・・・・・・・・・。 


「時間がないから一言で、おしっこ(排尿)のしつけ方教えて!」
「では一言で、まず私と話す時間をつくりなさい。」       .
「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」         



  追記、映画「犬と私の10の約束。」の感動的なお話から、あなたも、愛犬に10の約束を誓う前に
あなたの愛犬に3っつのお願いをしたら如何でしょうか。1、吠えるな 2、咬むな 3、暴れるな。
                     それを聞き届けてくれたなら、10の約束を守る愛犬家になlりましょう。




                  富士山 13a 梅雨の合間に。  



                                          

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